コスキーはリスキー!? オッフェンバック「天国と地獄」ザルツブルグ2019 @NHK-BS | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「天国と地獄」ザルツブルグの公式トレーラー、

ちょっとご覧ください。

  https://www.salzburgerfestspiele.at/en/p/orphee-aux-enfers#&gid=1&pid=1
 

 

 

コスキーの演出、歌手たちも、

もうガンガン飛ばしています。

見事な演出を歌手、役者が

もう舞台狭しと縦横無尽に歌い、演じ、

ダンサーが華やかさを盛り上げ、

その狂るおしい舞台に、諷刺がつきささり、

シニック、エロティック、グロテスクが全開。

なんて達者な歌い手たち。


ウリディス役のキャスリーン・リーウェック、

歌はむろんのこと迫力の演技、プラス叫び(!?)、

素晴く、もう圧倒的な存在感(体形もすごい)。

ジュピテルのマルティン・ヴィンクラー、

スキンヘッドで、鬼気迫る芝居、

この二人の蠅の二重唱はエロティックコメディ♪


プリュトンの召使であるジョン・ステュクスのマックス・ホップ。

この役者が凄い!

全役の会話や擬音・擬態語などすべてひとりで演じ、

快(怪)演。もう超絶技巧。台詞はドイツ語で、

さらに二幕では歌も歌った!?

(その間の歌手はパントマイム、口パク。

表情がデフォルメされじつにグロテスクで可笑しい)


アンネ・ソフィー・フォン・オッターが世論。

品格とさすがの貫禄。


舞台美術、じつに洒落ている。

衣装も天国では趣味のいい中間色、

地獄ではちょっと生な原色をたりして。


この徹底したエンタティメント!

もう脳が攪拌されてしまいました。

オーケストラはウイーン・フィル、

この舞台、さすがザルツブルグ。

 

 

 

 



 


 youtube(17秒あたりから)
  https://www.youtube.com/watch?v=nZSen5Esi20&feature=emb_logo