アルディッティ弦楽四重奏団! 細川俊夫「パッサージュ」世界初演 @高崎芸術劇場  | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高崎芸術劇場 音楽ホールへ行ってきました。

演奏はあの世界最高峰のアルディッティ弦楽四重奏団。

現代音楽がプログラムに並びます。

 

 

作曲家の高橋悠治氏が急病のため、

ピアノは野平一郎氏に。

プログラムも変更になって、

野平作品が演奏されました。



 シャリーノ Codex Purpureus II(1984)☆

 野平一郎  弦楽四重奏曲第5番(2015)

 クセナキス  Akea (1986)☆



 細川俊夫 パッサージュ(通り路) 弦楽四重奏のための(2019)
       (高崎芸術劇場共同委嘱作品・世界初演)

 リゲティ 弦楽四重奏曲第2番(1968)


実際にホールで聴くのは初めての曲ばかり。

シャリーノ、リゲティの特殊奏法、

ノイズやハーモニクス等の微弱音など

<現代音楽>でのテクニックや音響に

関心が寄せられますが、

アルディッティが奏でるのは

濃密に創りあげられた<音楽>そのもの。

どの曲をとっても、

 

集中と緊張をおのずと要求されますが、

それでありながら、

 

その昇華されてゆく感、が心地よい。


細川作品は高崎芸術劇場が委嘱し、世界初演。

この「パッサージュ」、

ひとの深奥の翳りが音になったかのよう。

アルディッティに捧げられています。


カーテンコールにアルディッティのメンバー、

野平一郎氏と細川俊夫氏が並ばれたのも、

現実とは思えないシーン。

音との一期一会に昂揚しています。