「カミーユ・アンロ 蛇を踏む」! @東京オペラシティアートギャラリー | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

「カミーユ・アンロ 蛇を踏む」

東京オペラシティアートギャラリーで観ました。



「蛇を踏む」、えっ、川上弘美?

このインパクトのある表題、

真青のチラシに惹かれて、訪れました。

 

 

「カミーユ・アンロ 蛇を踏む」

東京オペラシティアートギャラリーで観ました。

「蛇を踏む」、えっ、川上弘美?

このインパクトのある表題、

真青のチラシに惹かれて、訪れました。


一歩会場に足を踏み入れる、と、ここは草月の花展?

さまざまな花・花器が!?

<革命家でありながら花を愛することは可能か>

各作品は著者と題名その本より文の一節、

花材が示されています。

カミーユ・アロン(フランス生まれ 1978-)は

草月の生け花に触発され、作品に。

日本の作家では川上弘美・平野啓一郎・三浦しをん、

そして源氏物語から作品に。

今回はその草月の協力の下制作された由。


次の部屋はドローイング。

<アイデンティティ・クライシス>


真っ青な部屋、これは<青い狐>

ミクストメディア・インスタレーション、

まさに情報の山山でしょうか、

自然・矛盾、理(ことわり)、連続性など

ライプニッツの原理が4つの壁面にあらわされている、とか。

圧倒的で、そのなかをときおり、蛇が動いてゆく。


ヴィデオ作品<偉大なる疲労>は

13分ですが世界神話から宗教の始まりの物語が

凝縮され、圧巻。

そして画面が重層しうつくしいこと。

この作品でヴェネチアビエンナーレ(2013)で、

銀獅子賞を受賞。

 

「偉大なる疲労」youtube(部分) 
 https://www.youtube.com/watch?v=bX5sm33JNLA&feature=emb_logo

 



なにか心身、感覚を

 

強烈に刺激された展示でした。

この館のパンフレット(解説)も

 

仔細を極め、じつに丁重です。



◆この展示の紹介(チラシ)

「ニューヨーク在住のフランス人アーティスト、

カミーユ・アンロ(1978- )は、

映像、彫刻、ドローイング、

インスタレーションなど

さまざまなメディアを駆使し、

「知」と「創造」の

新しい地平を探求する作家です。

 

作品は膨大なリサーチにもとづいたもので、

その領域は

文学、美術史、天文学、人類学、

博物学、デジタル化された現代の情報学など

多岐にわたりますが、

それらを単なる知識ではなく

広義の教養として受容したうえで、

天地万有的(universal)ともいえる

統合と創造へと昇華させます。

第55回ヴェネチアビエンナーレ(2013)で

銀獅子賞を受賞、

2017年にはパリのパレ・ド・トーキョーを

全館使用した大規模個展を行うなど、

現代美術家として大きな注目を集める

アンロを総合的に紹介する本展では、

日本初公開の大型インスタレーションなどにより、

彼女の壮大な知への冒険と、

人間の持つ創造の力が提示されることでしょう」。