「カミーユ・アンロ 蛇を踏む」
東京オペラシティアートギャラリーで観ました。
「蛇を踏む」、えっ、川上弘美?
このインパクトのある表題、
真青のチラシに惹かれて、訪れました。
「カミーユ・アンロ 蛇を踏む」
東京オペラシティアートギャラリーで観ました。
「蛇を踏む」、えっ、川上弘美?
このインパクトのある表題、
真青のチラシに惹かれて、訪れました。
一歩会場に足を踏み入れる、と、ここは草月の花展?
さまざまな花・花器が!?
<革命家でありながら花を愛することは可能か>
各作品は著者と題名その本より文の一節、
花材が示されています。
カミーユ・アロン(フランス生まれ 1978-)は
草月の生け花に触発され、作品に。
日本の作家では川上弘美・平野啓一郎・三浦しをん、
そして源氏物語から作品に。
今回はその草月の協力の下制作された由。
次の部屋はドローイング。
<アイデンティティ・クライシス>
真っ青な部屋、これは<青い狐>
ミクストメディア・インスタレーション、
まさに情報の山山でしょうか、
自然・矛盾、理(ことわり)、連続性など
ライプニッツの原理が4つの壁面にあらわされている、とか。
圧倒的で、そのなかをときおり、蛇が動いてゆく。
ヴィデオ作品<偉大なる疲労>は
13分ですが世界神話から宗教の始まりの物語が
凝縮され、圧巻。
そして画面が重層しうつくしいこと。
この作品でヴェネチアビエンナーレ(2013)で、
銀獅子賞を受賞。
「偉大なる疲労」youtube(部分)
https:/
なにか心身、感覚を
強烈に刺激された展示でした。
この館のパンフレット(解説)も
仔細を極め、じつに丁重です。
◆この展示の紹介(チラシ)
「ニューヨーク在住のフランス人アーティスト、
カミーユ・アンロ(1978- )は、
映像、彫刻、ドローイング、
インスタレーションなど
さまざまなメディアを駆使し、
「知」と「創造」の
新しい地平を探求する作家です。
作品は膨大なリサーチにもとづいたもので、
その領域は
文学、美術史、天文学、人類学、
博物学、デジタル化された現代の情報学など
多岐にわたりますが、
それらを単なる知識ではなく
広義の教養として受容したうえで、
天地万有的(universal)ともいえる
統合と創造へと昇華させます。
第55回ヴェネチアビエンナーレ(2013)で
銀獅子賞を受賞、
2017年にはパリのパレ・ド・トーキョーを
全館使用した大規模個展を行うなど、
現代美術家として大きな注目を集める
アンロを総合的に紹介する本展では、
日本初公開の大型インスタレーションなどにより、
彼女の壮大な知への冒険と、
人間の持つ創造の力が提示されることでしょう」。