「森村酉三とその時代」展を
群馬県立近代美術館で観てきました。
森村酉三(1897ー1949)は群馬県出身の鋳金工芸家。
「森村酉三」の名を知らなくとも、
群馬県人なら誰でも知っている<白衣観音>
その原型を作った作家です。
植物文や花で飾られた花瓶を制作、
これらはいかにも落ち着いた鋳金の作ですが、
鳥や動物を、シンプルな造型の作品が印象的。
孔雀や兎、鯰など限り無くそぎ落とした
モダンなアールデコのような作品に惹かれました。
帝展や文展に入選を重ねましたが、
戦時中の金属供出でずいぶん失われた作品もあるとのこと。
森村の作品をできる限り集め、
東京美術学校の師・津田信夫や先輩・高村豊周など
同時代に工芸の革新を目指した
鋳金家の作品が展示されています。
11月10日(日)まで。
「森村酉三とその時代」ホームページ
http://mmag.pref.gunma.jp/exhibition/index.htm
白衣観音