(「ナブッコ公式トレーラー)
オペラ「ナブッコ」を録画でみました。
チューリヒ歌劇場で2019年6月の公演です。
演出がアンドレアス・ホモキなので、
どんな舞台になっているか、愉しみ。
ドラマはほぼ19世紀の王家の家族の相克となっていて、
舞台美術は全体に暗く、そこに大きな壁。
この壁は民族あるいは家族の分断の象徴なのでしょうか。
壁を移動させることで、各場となっています。
王家の衣装はグリーンを基調として、
対立する民族は黄色となっています。
印象的なのは黙役でアビガイッレとフェネーナの姉妹を
少女二人で演じているのが、象徴的でした。
ナブッコのミヒャエル・フォレは重厚なバリトン、
演技も安定していました。もっと狂気があっても・・・
アビガイッレ・スミルノワは、凄い!
ドラマティックで、ちょっと金属的な響きで、
他を圧倒するような強靭な声。
演技も表情も豊か。
そして第2の国歌といわれる、
あの「行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って」の合唱。
◆舞台画像
https://m-festival.biz/introduce/2018-19-%e3%83%81%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%83%aa%e3%83%92%e6%ad%8c%e5%8a%87%e5%a0%b4-%e3%83%8a%e3%83%96%e3%83%83%e3%82%b3
歌劇「ナブッコ」(全4幕)
作曲:ヴェルディ
<出 演>
ナブッコ(バビロニア王):ミヒャエル・フォレ
イズマエーレ(エルサレム王の甥):バンジャマン・ベルネーム
ザッカーリア(ヘブライの大祭司):ゲオルク・ツェッペンフェルト
アビガイッレ(ナブッコが奴隷に産ませた娘):アンナ・スミルノワ
フェネーナ(ナブッコの娘):ヴェロニカ・シメオーニ ほか
<合 唱>チューリヒ歌劇場合唱団
<管弦楽>フィルハーモニア・チューリヒ
<指 揮>ファビオ・ルイージ
<美 術>ウォルフガング・グスマン
<衣 装>ウォルフガング・グスマン
ズザーナ・メンドーザ
<照 明>フランク・エヴァン
<振 付>チャン・キンスン
<演 出>アンドレアス・ホモキ
収録:2019年6月21・23日
チューリヒ歌劇場(スイス)