オペラ「ナブッコ」(ヴェルディ作曲)を観る! @NHK-BSプレミアムシアター  | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。





 (「ナブッコ公式トレーラー)




オペラ「ナブッコ」を録画でみました。

チューリヒ歌劇場で2019年6月の公演です。


演出がアンドレアス・ホモキなので、

どんな舞台になっているか、愉しみ。


ドラマはほぼ19世紀の王家の家族の相克となっていて、

舞台美術は全体に暗く、そこに大きな壁。

この壁は民族あるいは家族の分断の象徴なのでしょうか。

壁を移動させることで、各場となっています。

王家の衣装はグリーンを基調として、

対立する民族は黄色となっています。

印象的なのは黙役でアビガイッレとフェネーナの姉妹を

少女二人で演じているのが、象徴的でした。


ナブッコのミヒャエル・フォレは重厚なバリトン、

演技も安定していました。もっと狂気があっても・・・

アビガイッレ・スミルノワは、凄い!

ドラマティックで、ちょっと金属的な響きで、

他を圧倒するような強靭な声。

演技も表情も豊か。

そして第2の国歌といわれる、

あの「行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って」の合唱。


◆舞台画像
 https://m-festival.biz/introduce/2018-19-%e3%83%81%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%83%aa%e3%83%92%e6%ad%8c%e5%8a%87%e5%a0%b4-%e3%83%8a%e3%83%96%e3%83%83%e3%82%b3


 歌劇「ナブッコ」(全4幕)
 作曲:ヴェルディ

<出 演>
ナブッコ(バビロニア王):ミヒャエル・フォレ
イズマエーレ(エルサレム王の甥):バンジャマン・ベルネーム
ザッカーリア(ヘブライの大祭司):ゲオルク・ツェッペンフェルト
アビガイッレ(ナブッコが奴隷に産ませた娘):アンナ・スミルノワ
フェネーナ(ナブッコの娘):ヴェロニカ・シメオーニ ほか

<合 唱>チューリヒ歌劇場合唱団
<管弦楽>フィルハーモニア・チューリヒ
<指 揮>ファビオ・ルイージ
<美 術>ウォルフガング・グスマン
<衣 装>ウォルフガング・グスマン
      ズザーナ・メンドーザ
<照 明>フランク・エヴァン
<振 付>チャン・キンスン
<演 出>アンドレアス・ホモキ

収録:2019年6月21・23日
チューリヒ歌劇場(スイス)