芝翫「天竺徳兵衛韓噺(てんじくとくべえいこくばなし)」 @国立劇場 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「天竺徳兵衛韓噺(てんじくとくべえいこくばなし)」

中村芝翫の初役を国立劇場で観てきました。
 

 

 

「天竺徳兵衛韓噺」は鶴屋南北の出世作。

ケレン(外連)の早替りや仕掛け物、

巨大な蝦蟇(がま)や屋体崩しなどなど

見どころたっぷり。

通し狂言での上演。

 

 

天竺徳兵衛の登場は2幕から。

天竺帰りの船頭徳兵衛仕方話、

ここで沖縄の水族館が出たり、

ハワイで芝翫に見間違えられたりと

いっきに劇場が沸いてきました。

芝翫、ちょっと貫目がまして、さすが座頭。

 

 

 

席が花道左で、ちょうど七三のあたり。

「裏見の七三(笑)」でしょうか。

役者の息遣い、衣装の質感までじっくり観られました。

とくに六法では、芝翫の息の<詰めはなち>

どれだけの緊張・集中をもっているか、目の当たりに。


そうそう、座頭徳一では「木琴」をたたきながら、

唄もうたって。

吉岡宗観の坂東彌十郎。

銀杏の前の中村米吉のかわゆらしいこと。


26日(土)まで。