ガエターノ・ドニゼッティ作曲の
オペラ「ランメルモールのルチア (Lucia di Lammermoor)」
2019年2月のウィーン歌劇場(Wiener Staatsoper)公演を
録画で見ました。
https://www.youtube.com/watch?v=QXc79SmbW-4
演出はロラン・ペリー(Laurent Pelly)。
衣装も担当しています。
今回はイタリア語版(フランス語版もあります)。
演出は基本的に音楽の流れをそこなわない、と感じます。
舞台設定が近代的でしょうか。
舞台美術はシンプル。
上手の傾斜が戸外だったり、室内になったり、
衣装もそれにそったモノトーン。
ペレチャツコのタイトルロール。
ルチアの清純さ、可憐その思いが一途であるだけに
狂う演技(映像なのでその表情がいかに緻密につくられていることか)。
そのコロラトゥーラ、「狂乱の場」での演技と歌唱は圧巻。
その美貌もあいまって、見事な場となりました。
ただその計算しつくされた演技と歌唱は素晴らしいのに
切々としたルチアの心情が伝わってこない、ような・・・
フアン・ディエゴ・フローレスのエドガルド。
もうテノールの声が、
高音の響きが朗々として華やか。
ライモンドのパク・ジョンミンの深深としたバス、好みです♪
ルチア:オルガ・ペレチャツコ [Olga Peretyatko]
エドガルド卿:フアン・ディエゴ・フローレス [Juan Diego Flórez]
エンリーコ・アシュトン卿:ジョルジュ・ペテアン [George Petean]
ライモンド・ビデベント:パク・ジョンミン [Jongmin Park]
アルトゥーロ:ルカンヨ・モイエーク [Lukhanyo Moyake]
アリーサ:ヴィルジニー・ヴェレーズ [Virginie Verrez]
ノルマンノ:レオナルド・ナヴァーロ [Leonardo Navarro]
<指 揮> エヴェリーノ・ピド [Evelino Pidò]
<演出・衣装> ロラン・ペリー [Laurent Pelly]
<合 唱> ウィーン国立歌劇場合唱団
<管弦楽> ウィーン国立歌劇場管弦楽団
<舞台美術> シャンタル・トマ [Chantal Thomas]
収録:2019年2月12・15日 ウィーン国立歌劇場(オーストリア)