ペレチャッコの「ランメルモールのルチア」 @NHK-BS プレミアムシアター | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。





ガエターノ・ドニゼッティ作曲の

オペラ「ランメルモールのルチア (Lucia di Lammermoor)」

2019年2月のウィーン歌劇場(Wiener Staatsoper)公演を

録画で見ました。

  https://www.youtube.com/watch?v=QXc79SmbW-4


演出はロラン・ペリー(Laurent Pelly)。

衣装も担当しています。

今回はイタリア語版(フランス語版もあります)。


演出は基本的に音楽の流れをそこなわない、と感じます。

舞台設定が近代的でしょうか。


舞台美術はシンプル。

上手の傾斜が戸外だったり、室内になったり、

衣装もそれにそったモノトーン。


ペレチャツコのタイトルロール。

ルチアの清純さ、可憐その思いが一途であるだけに

狂う演技(映像なのでその表情がいかに緻密につくられていることか)。

そのコロラトゥーラ、「狂乱の場」での演技と歌唱は圧巻。

その美貌もあいまって、見事な場となりました。

ただその計算しつくされた演技と歌唱は素晴らしいのに

切々としたルチアの心情が伝わってこない、ような・・・

フアン・ディエゴ・フローレスのエドガルド。

もうテノールの声が、

高音の響きが朗々として華やか。

ライモンドのパク・ジョンミンの深深としたバス、好みです♪



ルチア:オルガ・ペレチャツコ [Olga Peretyatko]
 
エドガルド卿:フアン・ディエゴ・フローレス [Juan Diego Flórez]
 
エンリーコ・アシュトン卿:ジョルジュ・ペテアン [George Petean]
 
ライモンド・ビデベント:パク・ジョンミン [Jongmin Park]
 
アルトゥーロ:ルカンヨ・モイエーク [Lukhanyo Moyake]
 
アリーサ:ヴィルジニー・ヴェレーズ [Virginie Verrez]
 
ノルマンノ:レオナルド・ナヴァーロ [Leonardo Navarro]


<指 揮> エヴェリーノ・ピド [Evelino Pidò]

<演出・衣装> ロラン・ペリー [Laurent Pelly]

<合 唱> ウィーン国立歌劇場合唱団

<管弦楽> ウィーン国立歌劇場管弦楽団

<舞台美術> シャンタル・トマ [Chantal Thomas]

収録:2019年2月12・15日 ウィーン国立歌劇場(オーストリア)