朔太郎の<五月> 「旅上」 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朔太郎の詩によく取り上げられる月は

なんといっても<五月>。

よく知られた詩句「ふらんすへ行きたしと・・・」

もその<五月>。

朔太郎の詩のなかでは明るさがあって。

『純情小曲集』にある詩です。

團伊玖磨が作曲をした声楽曲があります。

    

    旅上
                          萩原朔太郎


ふらんすへ行きたしと思へども

ふらんすはあまりに遠し

せめては新しき背広をきて

きままなる旅に出でてみん

汽車が山道をゆくとき

みづいろの窓によりかかりて

われひとりうれしきことをおもはむ

五月の朝のしののめ

うら若草のもえいづる心まかせに