「定点観測展 萩原朔美の仕事 Vol2 @前橋文学館 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「定点観測展 萩原朔美の仕事 Vol2」

 

始まりました。

 

 

「定点観測のように、

 

同じものを繰り返し観察することで、

わずかなズレを出現させるのが好きなのだ。

そのズレは時間の痕跡だったり、

時間の忘れ形見だったりする」


(萩原朔美の仕事展vol1より)と。


同じポーズをした20代と60代の写真。

林檎を半年毎日撮影し、

みずみずしい林檎から、

腐敗していくまでを

 

たんたんと記録する(TIME 1971)。

自身の左目失明を作品化した

「目の中の水 Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ」が

 

ことのほか印象深い。


写真にしろ、映像にしろ、

そこには時間の可視化というか、

<時間>そのものがあるようにも思える。


作品に朔美氏の言葉がそえられているのだが、

そこに「レクイエム」とあって、

思いをあらたにした。

この言葉たちは「アフォリズム」のようで、

シンプルにして本質をついている、かと。



「言葉と出会うのが文学館」という萩原館長。

まさに実感した展示。

6月23日(日)まで。

動画作品が何本もあるので、

ゆっくり時間をとってご覧になるのが、お勧め♪