「定点観測展 萩原朔美の仕事 Vol2」
始まりました。
「定点観測のように、
同じものを繰り返し観察することで、
わずかなズレを出現させるのが好きなのだ。
そのズレは時間の痕跡だったり、
時間の忘れ形見だったりする」
(萩原朔美の仕事展vol1より)と。
同じポーズをした20代と60代の写真。
林檎を半年毎日撮影し、
みずみずしい林檎から、
腐敗していくまでを
たんたんと記録する(TIME 1971)。
自身の左目失明を作品化した
「目の中の水 Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ」が
ことのほか印象深い。
写真にしろ、映像にしろ、
そこには時間の可視化というか、
<時間>そのものがあるようにも思える。
作品に朔美氏の言葉がそえられているのだが、
そこに「レクイエム」とあって、
思いをあらたにした。
この言葉たちは「アフォリズム」のようで、
シンプルにして本質をついている、かと。
「言葉と出会うのが文学館」という萩原館長。
まさに実感した展示。
6月23日(日)まで。
動画作品が何本もあるので、
ゆっくり時間をとってご覧になるのが、お勧め♪