藤村美穂子<シャルロット>圧巻! オペラ「ウェルテル」 @新国立劇場 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オペラ「ウェルテル」を初日(19日)に観てきました。

メゾソプラノ・藤村美穂子さんを聴きにいったのですが、

もうもう素晴らしくて、圧倒的なシャルロット!

藤村さんをオペラで聴くのは初めて。


いまさらですが、ディクションのなんと美しいこと。

今回のフランス語も明瞭で、子音そして母音、

言葉が明晰で、それが声の響き、メロディーも際立ってきます。

声それ深みがあって、美しい。

ずっと聴いていたくなる心地よさ。

磨きぬかれたその声はしなやかな絹糸、

それが撚りあわされ、艶をたたえてあでやかで、

芯はゆるぎなく、それでいて柔らか。

声は藤村さんから出ているのですが、

<音>のドームとなって、彼女をつつみ、

劇場いっぱいにひろがってゆく。

ウェルテルの愛の言葉をあびている

その背や横顔、感情のゆらぎと

「いえ、いけない」という理性のせめぎあい。

シャルロットの性根を<生きている>。

シャルロットが誠実であるからこそ、

その<愛>と<現実>とのはざまで苦悩する。

三幕の「手紙の場」から

 

「涙を流させるままに」は圧巻。

「手紙」の肺腑を抉るような切実さ、

「涙」ではこちらも滲んできて・・・

窓のむこうには雪が降っていました。


ウェルテルはアルバニアのテノール、サイミール・ピルグ。

ヴィジュアルも、背丈もあって素敵です。

なによりも詩人にみえました。 

声は明るく、のびやか。

ときおり響きが引っ込んだりしましたが。


指揮はイギリス人ポール・ダニエル。

演出はニコラ・ジョエル。

ドイツの村の木木、第2幕では背景に山々、

自殺するウェルテルの部屋には書棚に本。

マスネーの音楽の流れにそった、演出でした。


あまり上演されることのない「ウェルテル」、

藤村シャルロット、

24日(日) 26日(火),

 

まだ間に合います♪

 

 

◆舞台写真はこちら
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◆藤村美穂子 公式HP
   http://www.mihokofujimura.com/index_jp.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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