ドミンゴ&ネトレプコ オペラ「マクベス」 @NHK-BS プレミアムシアター | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

オペラ「マクベス」(ヴェルディ作曲)を

 

録画で観ました。

 

 

プラシド・ドミンゴ、

 

最近は指揮者として活動していますが、

77歳の今「マクベスを歌う」、驚愕です。

ドミンゴはバリトンからテノールに転向し、

三大テノールとして大活躍。

このところ「椿姫」のジェルモンなどのバリトン役にシフトして。

そのドミンゴ、さすがにドミンゴ。

輝きのある声を聴かせてくれ、なによりうれしい。

どこか<悪>になりきれない、マクベスでしたか。


大スター、アンナ・ネトレプコ。

その歌唱と演技はすばらしい。

成熟した声、とくにこのマクベス夫人での低音域、

胸声の強靭なこと。

主役以上に悪役で、とげとげしく、鬼気迫る表情。

ドミンゴとネトレプコが舞台にいる、

それだけでゴージャス。

バンコー:クァンチュル・ユンの低音。

マクダフ:ファビオ・サルトリの力強いテノール。


指揮はバレンボイム。

ヴェルディを分厚い音で振る。

演出:ハリー・クプファー、

時代を20世紀初頭あたりしたのか、

美術・衣装もそれ。

それほど<読み替え>があるようではなかったが・・・

背景のプロジェクション・マッピングが

奥行きのある空間をつくる。


演出:ハリー・クプファー