オペラ「マクベス」(ヴェルディ作曲)を
録画で観ました。
プラシド・ドミンゴ、
最近は指揮者として活動していますが、
77歳の今「マクベスを歌う」、驚愕です。
ドミンゴはバリトンからテノールに転向し、
三大テノールとして大活躍。
このところ「椿姫」のジェルモンなどのバリトン役にシフトして。
そのドミンゴ、さすがにドミンゴ。
輝きのある声を聴かせてくれ、なによりうれしい。
どこか<悪>になりきれない、マクベスでしたか。
大スター、アンナ・ネトレプコ。
その歌唱と演技はすばらしい。
成熟した声、とくにこのマクベス夫人での低音域、
胸声の強靭なこと。
主役以上に悪役で、とげとげしく、鬼気迫る表情。
ドミンゴとネトレプコが舞台にいる、
それだけでゴージャス。
バンコー:クァンチュル・ユンの低音。
マクダフ:ファビオ・サルトリの力強いテノール。
指揮はバレンボイム。
ヴェルディを分厚い音で振る。
演出:ハリー・クプファー、
時代を20世紀初頭あたりしたのか、
美術・衣装もそれ。
それほど<読み替え>があるようではなかったが・・・
背景のプロジェクション・マッピングが
奥行きのある空間をつくる。
演出:ハリー・クプファー