このごろの造型論的おでんかな 掌
◆昆布などでだしをとり、
醤油、砂糖などで味付けをし、
こんにゃく、大根、がんもどき、はんぺん、
ちくわなど煮込んだもの。
冬の季語。
◆金子兜太「俳句造型論」のごく一部です
人間意識の俳句作法への関与を指摘し、
自己と物との間に「創る主体」と言う、
知的操作を意志的に行う存在を置き、
構成操作という物に関わる方法を
自己と言う人間の存在の表現に適用しようと言うのである。
芭蕉は「私意をはなれよ」といったと言うが、
「造型論」では積極的に「私意」による操作を
取り入れようとするのである。