オペラ「死の家から」ヤナーチェク作曲を録画で観ました。
ドフトエフスキー『死の家の記録』から
台本もヤナーチェクが手懸けています。
オペラに作曲したヤナーチェク第9番目、最後の作品。
今回はじめて観る作品。
殺人犯が収容される獄、
そこに政治犯アレクサンドル・ペトロヴィチが送られてくる。
劇的なストーリーというより、
そのなぜ殺人を犯すことになったか、
一人ひとりの<人間>を抉るように描き出す。
ズボン役の少年・アリイェイヤが唯一の女声(メゾソプラノ)。
合唱の一人ひとりまで存在感が凄い。
城の中に舞台があり、
モノトーンの獄・美術、
その衣装、がぴたりとはまって。
時間は1時間半と短いが、濃厚な密度。
<出 演>
アレクサンドル・ペトロヴィチ・ゴリャンチコフ(政治犯):ヴィッレ・ルサネン
アリイェイヤ(タタール人の少年囚):ハンナ・ランタラ
ルカ・クズミチ(本名フィルカ・モロゾフ):ミカ・ポホヨネン ほか
<合 唱>サボンリンナ音楽祭合唱団
<管弦楽>サボンリンナ音楽祭管弦楽団
<指 揮>トマーシュ・ハヌス
<演 出>デーヴィッド・パウントニー
収録:2016年7月26・28日 オラヴィ城中庭 特設会場(フィンランド)