パーヴォ・ヤルヴィ指揮「ドン・ジョバンニ」演奏会形式 @NHK-BS  | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オペラ「ドン・ジョバンニ」モーツアルト作曲

パーヴォ・ヤルヴィ指揮&N響、

演奏会形式を録画で観る。


オーケストラの前に白いベンチが並び、

そこで演技をしながら歌い、

照明がドラマを語る。


普段はオケピットには入らない、N響のオペラ。

こんなにもモーツァルトの音がくっきりと薫り高く響くのか。

パーヴォとの信頼関係がうかがわれて。


歌手がまた素晴らしい。

レポレッロのカイル・ケテルセン。

深い低音でしかも軽快に溌溂とした演技が

なんて生き生きとしていることか。顔も濃い。

カタログの歌ではタブレット、スマホも登場。



ドンナ・エルヴィーラのローレン・フェイガン、

存在感のある美貌ソプラノ。

捨てられて、なお思い切れない心情を切々とうたう。

中音域の充実していること。



驚いたのがドン・オッターヴィオのベルナール・リヒター。

この役、そうドンナ・アンナの許婚でなにか添えもの的な感じ。

テノールの声の美しさ。甘いマスクとすらりと上背もある。

なにかピュアで清冽なテノールのアリアが響き渡る。

フォークトを彷彿させて。



ラストの「地獄堕ち」の緊迫感。

騎士長のアレクサンドル・ツィムバリュクの深々とした声

その迫力は圧倒的。



ツェルリーナの三宅理恵も二つのアリアを聴かせる。

マゼットの久保和範のバリトン。



パーヴォ・ヤルヴィの指揮はいうまでもない。

 



 ◆モーツァルト作曲 オペラ「ドン・ジョバンニ」 

ドン・ジョヴァンニ:ヴィート・プリアンテ
 
ドンナ・アンナ:ジョージア・ジャーマン
 
ドン・オッターヴィオ:ベルナール・リヒター
 
ドンナ・エルヴィーラ:ローレン・フェイガン
 
レポレッロ:カイル・ケテルセン

騎士長:アレクサンドル・ツィムバリュク
 
マゼット:久保和範
 
ツェルリーナ:三宅理恵


指揮:パーヴォ・ヤルヴィ

管弦楽:NHK交響楽団

合唱:東京オペラシンガーズ

 

 

出演者の画像はこちらから

http://www.nhkso.or.jp/concert/concert_detail.php?id=731

 



収録:2017年9月9日 NHKホール