この秋寒の夜、
なつかしい写真集などを取り出してみる。
なつかしい写真集などを取り出してみる。
観世寿夫(かんぜひさお)
『観世寿夫 至花の風姿』
能楽師・観世寿夫(1925-1978)の舞台写真集。
1979年平凡社から刊行された。
フランス文学者・渡辺守章が
「幽玄ということ 観世寿夫の姿について」と文をよせる。
写真撮影は吉越立雄など。
能「井筒」
舞台の面影を伝えあまりある。
観世寿夫の能を観ることはかなわなかった。
「冥の会」の「メディア」「オイディプース王」などを観たのみ。
印象深いのはフランスの名優ジャン・ルイ・バローとの
演技の交歓、これは日仏演劇協会主催の
シンポジウムで銕仙会舞台で催された。
そのなかで「死への道程・働き travaille la mort」これを
バローは人間の死へ向かってゆくありようを
呼吸・息の運びそれのみで表現したこと、
いまでもありありとよみがえる。
観世寿夫が能について語った『世阿弥を読む』。
荻原達子編で『観世寿夫著作集』から選りすぐりの文。