萩原朔太郎
<『月に吠える』を朗読する>
三回目のチャレンジです。
序
悲しい月夜
山居
干からびた犯罪
殺人事件
三回目のチャレンジです。
序
悲しい月夜
山居
干からびた犯罪
殺人事件
詩集『月に吠える』
序が詩的な散文で、
朔太郎の詩への思いが痛いほど。
その「序」の最後をどうぞ。
「詩は神秘でも象徴でも鬼でもない。
詩はただ、病める魂の所有者と孤独者との寂しいなぐさめである。
詩を思ふとき、私は人情のいぢらしさに自然と涙ぐましくなる。
過去は私にとつて苦しい思ひ出である。
過去は焦燥と無為と悩める心肉との不吉な悪夢であつた。
月に吠える犬は、自分の影に怪しみ恐れて吠えるのである。
疾患する犬の心に、月は青白い幽霊のやうな不吉の謎である。
犬は遠吠えをする。
私は私自身の陰鬱な影を、月夜の地上に釘づけしてしまひたい。
影が、永久に私のあとを追つて来ないやうに。」
秋の夕べをピアノ、フルート、ソプラノの
演奏をお楽しみください。
<高崎演奏家協会 オータムコンサート>
◆9月27日(水) 19時開演
◆高崎シティギャラリー・コアホール
◆無料
◆9月27日(水) 19時開演
◆高崎シティギャラリー・コアホール
◆無料