「月に吠える」を朗読する 明日、オータムコンサート @高崎コアホール | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

萩原朔太郎

 

 

 

 

<『月に吠える』を朗読する>

三回目のチャレンジです。


 

 悲しい月夜

 山居

 干からびた犯罪

 殺人事件  
 
 
 
 
 
詩集『月に吠える』
 


序が詩的な散文で、

朔太郎の詩への思いが痛いほど。

その「序」の最後をどうぞ。

 「詩は神秘でも象徴でも鬼でもない。

詩はただ、病める魂の所有者と孤独者との寂しいなぐさめである。

 詩を思ふとき、私は人情のいぢらしさに自然と涙ぐましくなる。

 過去は私にとつて苦しい思ひ出である。

過去は焦燥と無為と悩める心肉との不吉な悪夢であつた。


 月に吠える犬は、自分の影に怪しみ恐れて吠えるのである。

疾患する犬の心に、月は青白い幽霊のやうな不吉の謎である。

犬は遠吠えをする。

 私は私自身の陰鬱な影を、月夜の地上に釘づけしてしまひたい。

影が、永久に私のあとを追つて来ないやうに。」



秋の夕べをピアノ、フルート、ソプラノの

演奏をお楽しみください。
 
 
 <高崎演奏家協会 オータムコンサート>

◆9月27日(水) 19時開演

◆高崎シティギャラリー・コアホール

◆無料