「ル・コルビュジエの芸術空間
―国立西洋美術館の図面からたどる思考の軌跡ー」
国立西洋美術館の本館はル・コルビュジエにより設計された建物で、
2016年に世界文化遺産に。
設計の習作図面が展示されている。
その美術館で構想のプロセスを観ることのできる貴重な展覧会。
西洋美術館のホームページによると
「ル・コルビュジエは建築を設計する際、
研究を重ねたうえでプロトタイプ(基本型)を作成し、
実際に建設される敷地や環境に応じて
プロトタイプに変更を加えて完成させるという手法を用いました。
所蔵品の増加とともに展示室を増築していくことを
基本理念とするプロトタイプ『無限成長美術館』をもとに、
彼は松方コレクションを収蔵・展示するための美術館を
上野公園に設計しました」とのこと。
この過程をたくさんの資料の中から
34の部面や設計図が並ぶ。
「1)芸術の総合:広場(エスプラナード)、
2)螺旋型に鑑賞する、
3)卍型に施設を附属する、
4)建物のファサードをなくす、
5)太陽の光を採り入れる、
6)芸術の総合:19世紀大ホール」
この6つのセクションで構成されている館の
そこここをイメージしながらたどるのは
建築を知らないものでも興味深い。
螺旋型で一つの作品をさまざまな角度で
観られるのはこういうことだったか、と思い当たる。
9月24日(日)まで。
http://
◆隣の東京文化会館ではこちらの展示。
バナー展「ル・コルビュジエ、前川國男、東京文化会館」
写真展「東京文化会館1961~渡辺義雄が撮らえた造形美~」