ル・コルビジェと前川國男  | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ル・コルビュジエの芸術空間
  ―国立西洋美術館の図面からたどる思考の軌跡ー」


国立西洋美術館の本館はル・コルビュジエにより設計された建物で、

2016年に世界文化遺産に。

設計の習作図面が展示されている。

その美術館で構想のプロセスを観ることのできる貴重な展覧会。


西洋美術館のホームページによると

「ル・コルビュジエは建築を設計する際、

研究を重ねたうえでプロトタイプ(基本型)を作成し、

実際に建設される敷地や環境に応じて

プロトタイプに変更を加えて完成させるという手法を用いました。

所蔵品の増加とともに展示室を増築していくことを

基本理念とするプロトタイプ『無限成長美術館』をもとに、

彼は松方コレクションを収蔵・展示するための美術館を

上野公園に設計しました」とのこと。

この過程をたくさんの資料の中から

34の部面や設計図が並ぶ。


「1)芸術の総合:広場(エスプラナード)、

2)螺旋型に鑑賞する、

3)卍型に施設を附属する、

4)建物のファサードをなくす、

5)太陽の光を採り入れる、

6)芸術の総合:19世紀大ホール」



この6つのセクションで構成されている館の

そこここをイメージしながらたどるのは

建築を知らないものでも興味深い。

螺旋型で一つの作品をさまざまな角度で

観られるのはこういうことだったか、と思い当たる。

  
9月24日(日)まで。

http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2017funwithcollection.html


◆隣の東京文化会館ではこちらの展示。

バナー展「ル・コルビュジエ、前川國男、東京文化会館」

写真展「東京文化会館1961~渡辺義雄が撮らえた造形美~」