「月球儀」6号、
すべて手元にないと思っていたのですが、
数冊出てきました。
その発掘(?)記念に、
ひさびさに「月球儀」のご紹介を。
「月球儀」は<俳句を支柱とした>
山本掌の個人誌。
私は俳句を書くメゾソプラノです。
いままでに刊行したのは6冊。
企画、編集、校正、発行、など
印刷・製本以外は
ひとりでやっているので、
ほぼ2年ごとでしょうか。
6号は伊豫田晃一「月球儀少女」の
新装画での上梓となり、
題字、装幀、裏表紙まで、
すべて伊豫田晃一さんによるもの。
今回の特集はこのふたつ。
◆小松健一 写真&文
「見果てぬ夢よ、風よ、雲よーー探検家矢島保冶郎 」
◆特集 俳句の愉しみ 俳句を詠み、読む
萩原朔太郎 萩原朔太郎の俳句
清水哲男 朔太郎俳句を読む
「探険家 矢島保治郎-見はてぬ夢よ、雲よ、風よ」
小松健一撮影によるチベット写真をドーンと16ページ。
いままでひとりの各ジャンルの作家をとりあげ、
巻頭に載せていましたが、
今回はカラー、ページも増やし、さらに文を掲載。
萩原朔太郎は特異な感覚の
新しい口語の近代詩、象徴詩の世界をひらいた詩人。
その朔太郎に俳句があるのをご存知でしょうか?
全29句を発表順に紹介し、
その俳句鑑賞(読み)は詩人・清水哲男さんに。
俳句の人気サイト「増殖する俳句歳時記」の
主宰をされていた。
清水さんが朔太郎俳句をどう読むでいるか。
◆<うたい語る「おくのほそ道」>
毎号掲載の<うたい語る「おくのほそ道」>、
コンサートで上演するごとに改訂をし、
新たな曲を書き下ろしている。
その野澤美香作曲の楽譜も載っています。
他に6号では「俳句の愉しみ 俳句を詠み・読む」とし、
金子兜太・安西篤・池田澄子・鳴戸奈菜による
山本掌の句の鑑賞、
山本掌による
連作俳句「非在の蝶 」「蝶を曳く」など。