吉増剛造・詩集「怪物君」
2011年3月11日、あの大震災から書き続けられた詩。
「震災の後に見た光景、
土地の記憶、
人々の声、
古今東西の言葉」とブックデータにあるが・・・
この本を語る言葉、掬い切れるものはもたない・・・
詩はここまできたか、と感慨にあるのみ。
まさに極北の詩といったらよいのか・・・
日本語、万葉仮名、フランス語、英語、韓国語など表出される。
よくこの作品が詩集に、
本になったという思いも強い。
カリグラムのような、読めないほど細かな文字、
『怪物君』の生原稿を「吉増剛造展」で見たが、
その細密な文字で書かれたうえに水彩のドローイング。
これも随所に挟み込まれている。
本についてはこのみすず書房のサイトをご覧ください。
http://www.msz.co.jp/topics/07986/
言葉と声にこだわる吉増自身の朗読で
この詩を聴いてみたい。