「タンホイザー」バイロイト音楽祭2014年 @NHK-BS | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。



ワーグナー




「タンホイザー」NHKBSを録画で観る。
2014年のバイロイト音楽祭での上演。

音楽監督:カタリナ・ワーグナー(ワーグナーの曾孫)、
このところのバイロイトは演出に力をいれている由。
2011年からのバウムガルテン新演出は、
中世のお城はバイオエ場に変えられている(!?)。

NHKの説明によると
「舞台はワルトブルクという名の製造所。
ここでは農業、工業、酒造を一体化させ、
物質の循環サイクルを完成させることで、
製造所内での自給自足が実現されている。
『タンホイザー』は、この製造所でのセレモニーとして上演され、
歌手はワルトブルクでの通常業務を中断して、
オペラのために着替えをする」

「この循環システムは現代美術家ヨープ・ファンリースハウトの
開鎖型空間をテーマにしたコンセプチュアル・アートを
そのまま舞台に乗せたもの」とか。

読み替え演出も多々あるし、
それがそのオペラを新しい視座で観ることができたり、
その本質を焙りだすものもある。

この「タンホイザー」の演出意図の不可解さ、
<わからない>まま、
歌手たちの歌の凄さに
惹きつけられ、最後まで観た。
まさに「オペラは目を瞑って、聴く」状態。

ブーイングがすごかったのか、
カーテンコールに歌手と指揮者は出たが、
演出家のところはカットされていた(?)。



◆歌劇「タンホイザー」(全3幕)リヒャルト・ワーグナー

<出 演>

ヘルマン(チューリンゲンの領主): ヨン・グァンチョル

タンホイザー: トルステン・ケール

ヴォルフラム(歌手である騎士): マルクス・アイヒェ

ワルター(歌手である騎士): ローター・オディニウス

ビテロルフ(歌手である騎士): トーマス・イェザトコ

ハインリヒ(歌手である騎士): シュテファン・ハイバッハ

ラインマル(歌手である騎士): ライナー・ツァウン

エリーザベト(領主のめい): カミラ・ニュルンド

ヴェーヌス: ミシェル・ブリート

牧童: カーチャ・ステューバー


<管弦楽>バイロイト祝祭管弦楽団

<合 唱>バイロイト祝祭合唱団

<指 揮>アクセル・コーバー

<美 術>ヨープ・ファン・リースハウト

<衣 装>ニナ・フォン・メヒョウ

<照 明>フランク・エヴァン

<演 出>セバスティアン・バウムガルテン


収録:2014年8月12日 バイロイト祝祭大劇場(ドイツ)