「三井家 伝世の至宝展」 @三井記念美術館 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。



三井家至宝



「三井家伝世の至宝展」を観た。



三井ビル




三井記念美術館は建物そのものが美術作品。
三井文庫開設五十周年、
三井記念美術館開館十周年にあたる、
記念特別展が開催されている。



館内というより、
どこぞのお邸に宝物が陳列されているといった感じで、
室内の設えにも眼がうばわれる。
飴色で重厚な壁、レースに
ドレープがゆったりとられたシルクのカーテン、
作品を抑え気味の照明、
そのほのあかりに志野や黒茶碗が浮び上がる。

どの一点を観ても、ため息がでるばかり。

藤原定家筆の「熊野御幸」、
ところどころ消されたり、書き込みがあったり、
まさにリアルな息遣いが感じられる。

能面の「孫次郎」「小面」には妖しいまでの美しさ。
すーっと吸い込まれそう。
見惚れた。

円山応挙の「雪松図屏風」、
金、金砂子に墨。
どっしりとした松の存在感に圧倒される。


如庵

                 如庵

茶席がしつらえられた
「如庵」の凛とした佇まい。


三井家の宝物、
重文や国宝がさりげなく展示されて、
この室内空間とあいまって、素晴らしい。
充実した展示を堪能した。


2016年1月23日(土)まで。



◆インターネット ミュージアム
  http://www.museum.or.jp/modules/topics/?action=view&id=743