司修「幽霊さん」佐々木愛ひとり芝居 @両国 シアターⅩ(カイ) | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

幽霊さん ちらし


司修「幽霊さん」、佐々木愛ひとり芝居を観た。

「3・11後、ぼくに出来る、
無理のない支援はないものかと思い続けた。
二年後の東北を歩き、いまだ津波の残した災害の激しさ、
なまなましい景色を眼の前にした。
そこで、津波に呑まれて亡くなった人たちの幽霊が、
生き延びた人たちを慰めていた話を聞き、
ぎりぎりの救いまでも消えていくように、
幽霊も出なくなって寂しいという
老人のこころに語りかけたいと思った」と、司修。

オブジェのような松の木と椅子が3脚が置いてある
シンプルな美術も司修によるもの。


佐々木愛のひとり芝居で「幽霊も出なくなって寂しい物語」を
91歳の婆(ば)さま、ケンズさん、爺(じ)さまをくっきりと描く。
秋田弁がすっと入ってくる。
ふとした笑いなど、母・鈴木光枝にそっくりなのに驚く。
ラストの婆さまと爺さまの緊迫感にみちていること。


終幕に司修「グスコーブドリ」の
映像がしずかに映され余韻を残す。


舞台写真

             劇団文化座ホームページより


この日は司修、佐々木愛、金大偉(きんたいい 演出・音楽・映像)
アフタートークもあり、それぞれの「幽霊さん」を語った。


◆「幽霊さん」

作 : 司修

演出・音楽・映像 : 金大偉

舞台美術 : 司修

衣裳 : 岸井克己



賢二

            司修「宮沢賢治」(劇場の入口に展示)