『月に吠える』
朔太郎の詩で確認したいことがあって、
萩原朔太郎記念 前橋文学館へ。
ここでは申請をすれば、
初版本など貴重な文献を見る、読むことができる。
まず、書類にどの本が記入。
館員と二階へ。
手荷物をコインロッカーへいれ、
筆記用具だけをもち(カメラはOKとか)入室。
机に透明のビニールを敷き、
奥の書棚から初版本『青猫』『定本青猫』『月に吠える』を
運び、そっと机に置く。
「ここでご覧になってください」と、
<白い手袋>をさしだし「貸しますので、手袋をはめて」とのこと。
鑑定団でつかっているような白手袋。
函から出すのも、ページをめくるのもちょっとやりにくい。
本を返すまで館員の方も同室に。
『月に吠える』1917年(大正6年)、朔太郎32歳に出版。
『青猫』1923年(大正12年)に出版し、
詩を編集直して十年後『定本 青猫』とした。
これが初版か、と感慨深い。
じっくりと拝見、拝読する。
挿画にもこだわっている朔太郎。
活版印刷、組み方、装幀など興味はつきない。