初版! 萩原朔太郎『月に吠える』『青猫』『定本 青猫』 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。




月に吠える

              『月に吠える』


朔太郎の詩で確認したいことがあって、
萩原朔太郎記念 前橋文学館へ。

ここでは申請をすれば、
初版本など貴重な文献を見る、読むことができる。

まず、書類にどの本が記入。
館員と二階へ。
手荷物をコインロッカーへいれ、
筆記用具だけをもち(カメラはOKとか)入室。

机に透明のビニールを敷き、
奥の書棚から初版本『青猫』『定本青猫』『月に吠える』を
運び、そっと机に置く。

「ここでご覧になってください」と、
<白い手袋>をさしだし「貸しますので、手袋をはめて」とのこと。
鑑定団でつかっているような白手袋。
函から出すのも、ページをめくるのもちょっとやりにくい。

本を返すまで館員の方も同室に。



定本青猫



『月に吠える』1917年(大正6年)、朔太郎32歳に出版。

『青猫』1923年(大正12年)に出版し、

詩を編集直して十年後『定本 青猫』とした。


これが初版か、と感慨深い。

じっくりと拝見、拝読する。
挿画にもこだわっている朔太郎。
活版印刷、組み方、装幀など興味はつきない。