鞦韆(しゅうせん)・ふらここ | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。










 
 月あかり土曜の鞦韆鉄におう              掌
             
            (ふらここ)











◆ 鞦韆(しゅうせん)・ぶらんこ・ふらここ・ふらんど
 
  ゆさわり・半仙戯(はんせんぎ)


公園などで、子供がこいでたりするさまは
春の陽気にふさわしい。


とくに春と限らないが、
古来中国では「鞦韆」といって寒食の節
宮嬪(きゅうひん)たちの戯(たわむ)れとした。

盛装の宮女たちが裾をひるがえして戯れるところに、
艶なるエロティシズムがただよい、
漢詩には春の景物として詠まれている。

「ふらここ」「ゆさわり」は古語、
「ぶらんこ」はポルトガル語

と『大日本歳時記』に山本健吉は書く。


春の季語。