シーボルトによるフローラル・ヤポニカ(植物図譜)。
「1823年、シーボルトは長崎は出島の蘭館に入った。
日本滞在中、彼は出島内に小さな植物園をつくり、
各地で採集した植物約千種を植え、
季節毎の花や実の変化を観察し、絵師に写生させた。
その成果は、フローラ・ヤポニカ「日本植物誌」にまとめられた。
フローラ・ヤポニカは見事な植物図譜であるが、
膨大な収集品のうち、150図を収載するに留まった。
シーボルトの日本に於ける植物採集標本、写生原図は、彼の没後、
未亡人によってロシア・アカデミーに売却され、
その植物原図1041点は現在サンクトペテルブルグの
ロシア科学アカデミー・コマロフ植物研究所に所蔵されている。
写生原図は、川原慶賀、清水東谷、川原玉賀らの日本人絵師の筆になるが、
フローラ・ヤポニカには、ドイツ人画家が彩色を施したものが刷られた」、とか。
そのうちの椿。