小山正孝全詩集が刊行された。
Ⅰ、Ⅱ巻に別れ、瀟洒な白の造本、
その二巻を納めるケースも白。
挿画ー駒井哲郎
扉絵ー糸 りつ
小山正孝全詩集Ⅰには
雪つぶて
逃水
愛し合う男女
散ル木ノ葉
小山正孝全詩集Ⅱには
山の奥
風毛と雨血
山居乱信
十二月感泣亭
詩集が収められている。
◆小山正見さんのFCより
終生、愛と生活を詠み続けた孤高の詩人小山正孝の
最初の詩集「雪つぶて」から
丸山薫賞受賞の「十二月感泣集」まで
八冊の詩集を網羅し、
渡邊啓史氏による解題と詳細な年譜が付されています。
小山正孝の全てがわかる詩集です。
定価7千円、潮流社刊。
◆小山 正孝(おやま まさたか、
1916年(大正5年)6月29日 - 2002年(平成14年)11月13日)
詩人。中国文学者。
「四季」「山の樹」「文学館」同人。関東短期大学教授。
丸山薫賞受賞。
盆景家小山潭水の次男として、東京青山に生まれる。
府立四中を経て、弘前高等学校_(旧制)に進み、
本格的に文学を志す。
旧制弘前高等学校時代に、
杉浦明平の紹介で立原道造と知り合い、
強い影響を受け、詩作を始める。
初期には岩野泡鳴から立原へと発展したソネット形式を多用した、
独自の世界を描いた抒情詩を多く作った。
後には、散文的要素が強い哲学的、
幻想的な世界を構築したり、
日常に潜む危機を描いていった。
初期から晩年まで、
その詩の中心的課題は、「愛」であった。
作風が現代詩壇から孤立し、
他に類を見ないものであったために、
現代詩の傍流と見られることも多かったが、
日本の抒情詩の本流である詩人ではなかったかとの、
再評価の機運が高まっている。
ウキペディアより