紅葉 Ⅲ | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。









  病む馬のまなざしのなか紅葉散れり           掌










 <兜太の俳句鑑賞>  

病む馬へのまなざしのやさしさがでている。
この句はその心情が書ければよいと決めて書いているから、
それ以上に向う側にたちいろうとはしていない。
しかしあたりの紅葉と馬の目のなかを
よぎっている紅葉がより一層哀しい。
紅葉がふつう以上に美しい。