「児玉希望展」~飽くなき探求の画家~ @高崎タワー美術館 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。


児玉希望


児玉希望という画家、ご存知でしょうか?
初めてまとまった作品を観た。

河合玉堂の高弟。
初期の作品は師の影響がうかがえるという。

「晩春」八曲一隻の屏風の見事なこと。
さくら、藤、花々の筆致の確かさ、
重なりあう枝ぶりの線の迷いのなさ、
全体の画面からは静寂がただよう。

「踊」、舞妓の袖のひるがえりからというが、
リズミカルな線の躍動的なこと、
抽象画と言ってもいいような。

水墨画にも抽象的な表現があって、
多彩な画。

「渓谷の秋 残照」ちらしに使われている。

これら広島美術館所蔵で、
ヨーロッパ滞在の水彩画も多数展示。

http://nagao-kankou.jp/pdf/B10/E10-187004.pdf(ちらし)


11月3日まで


◆児玉希望 (こだま きぼう)

日本画家。広島県生(1898~1971)。
川合玉堂の高弟で、師の筆法を能く継ぐ。
近代的な色彩感覚を駆使し、
覇気に満ちた力強い表現で、
山水・花鳥・人物画に卓越する。
芸術院賞受賞。帝展審査員・日展評議員・芸術院会員。