金子兜太『語る兜太 わが俳句人生』
金子兜太師の最新刊。
聞き手・黒田杏子。
まさに兜太の肉声が聞えてくる本。
生い立ちから、生国秩父について、
俳句との関わり、戦争、戦後の組合活動、
俳句専念、などなど。
兜太のこしかたがそのまま戦後俳句史となって、
立ち上がってくる。
兜太の『わが戦後俳句史』のそれ以後の
俳人については書き下ろし。
金子兜太『わが戦後俳句史』
『わが戦後俳句史』も
ひさびさに増版とのこと。
◆データブック
30年近く朝日俳壇の選者をつとめ、
国民文芸としての俳句の普及に多大な貢献をした
俳句界の巨匠が、
克明につけ続ける日記を基に95年の生涯を振り返り、
俳句とは何かを縦横に語った語り下ろし。
生き方とともに、自らの俳句観や
句作にあたっての姿勢や心得を
思いを込めて語った貴重な証言。
敬愛する人々への追憶(書き下ろし)や
決定版自選百句、個人史年譜を併載。