臨江閣(りんこうかく) @ まえばし散歩 Ⅶ | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

臨江閣



穏やかな日差しにそぞろ歩く。
名物の上州の突き刺さるような風から
やわらかな微風へ。

道のそこここにあの豪雪に崩壊したカーポートが。
柱がぐにゃっとなって、
屋根を傾きながらどうにか支えたり・・・

臨江閣は利根川と前橋公園に囲まれたところにある。
近代和風建築で、
明治天皇、御幸のおりの迎賓館として建てられた。
1945年8月5日の前橋大空襲に、
奇跡的に焼け残ったとか。

雛


本館、別館、茶室からなり、
ちょうどお雛様の展示が催されていた。
明治時代から昭和の雛たちが、ずらり。

http://www.city.maebashi.gunma.jp/kurashi/230/266/270/p003282_d/fil/20120302173409.pdf

別館には能舞台も。
普段は畳がひかれているが、
畳をあげると能舞台になり、
床下には音響のための甕が数個おかれている。
ぐるりと取り囲んだ廊下が橋掛かりになり、
離れのようになっているところが楽屋になる。
ただこれは床が檜ではなく黒松で、
本舞台よりちょっと小さめ。
横の座敷と庭が客席になる。

座敷



利根川からの水を引き入れた
日本庭園には石組みのそこここに
木瓜、馬酔木、水仙などが。
さくらももうすぐ。

平井晩翠の詩碑も水辺に。

この秋から修復工事とか、
この佇まいをいかしてほしいもの。

前橋にお出かけの時には
こんなところも、いかが?