荒海や佐渡に横たふ天の河 芭蕉 @ コンサートの曲 Ⅲ | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

箕作秋吉「芭蕉紀行集」第7曲目になる。





  
  

  荒海や佐渡に横たふ天の河         芭蕉








<狂瀾怒濤(きょうらんどとう)の暗夜の荒海。

そのはるか沖合、悲痛な流謫(るたく)の歴史を

秘めて浮かぶ佐渡が島の、夜空に流れる銀河の

胸に染み入るような輝きよ>



実景の忠実な描写ではなく、

旅懐と史的懐古とによる心象風景として構成した吟。

「横たふ」は状態を言うに所作表現を用いて

強い感動を表白した。

                   新潮古典集成「芭蕉文集」より




旧暦6月28日、新暦8月13日、

村上にて。