日本歌曲のコンサートへ。
畑中良輔・塚田佳男による企画・構成の
日本歌曲のシリーズが畑中先生の永眠で閉じられ、
新たに始まったシリーズ。
塚田佳男の企画構成による。
塚田佳男
10月22日(火)、音楽の友ホールにて。
正式タイトルは
シリーズ<日本歌曲>にも止める無限の楽しみ>
~様々に挑戦する歌手たち~
歌から生まれる四季暦・秋Ⅱ
となります。
塚田先生、司会に、ピアノに大活躍。
プログラム、まさに秋の歌がいっぱい。
若くして亡くなった詩人・八木重吉の詩に、
畑中良輔『五つの歌』、石桁真礼生『秋の瞳』作曲を。
一つの詩がまったく異なる<歌>と
なっている興味深い。
石桁を歌った三縄みどりの
うたへのアプローチの確かさ、しみじみと。
お目当ては『続・とこしえの秋のうた』。
曲:服部公一。
詩は藤原俊成の和歌を大岡信が散文詩にしたもの。
各曲の終わりにピアノにのって、
俊成の和歌の朗読が置かれている、大曲。
メゾソプラノ:天田美佐子
ピアノ:塚田佳男
鶴
みだれ
露の月
霞をわけて
石うつひかり
岸うつ波
うたい手とピアノの緊密な掛け合い、
凝縮された<音>の世界が素晴らしい。
天田の強靭にして、緻密な声が織り成す<うた>と朗読、
塚田の演奏の充実していること!
ことに「石うつ光」に惹かれた。
演奏の後、作曲・服部公一先生も登場され、
絶賛されて。
天田美佐子
他に女声合唱による中田喜直の秋、
秋の歌が続々と。
たっぷりと<秋>に、
<歌曲>に、
なにより<声>に。
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音楽の友ホール
日本歌曲に求める無限の楽しみ(企画構成:塚田佳男)
<第2回 歌から生まれる四季暦・秋Ⅱ~>
出演:三縄みどり・天田美佐子・木下泰子・布施雅也
塚田佳男・小原孝(ピアノ)