マンドラゴラ | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

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この不思議なかたちをしたのは植物はマンドラゴラ。

マンドラゴラ(Mandragora)は、

ナス科マンドラゴラ属の植物。


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古くから薬草として用いられたが、

魔術や錬金術の原料として登場する。


根茎が幾枝にも分かれ、個体によっては人型に似る。

その根が人間の脚のように二股に分かれ、

多肉質で、表面に軟毛が生え、

なんとなく人間の形状を思わせるグロテスクなところがあったので、

神秘的な伝説とむすびつけられた、とも。


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その根のかたちから、

強精催淫剤としても利用された、とも。

幻覚、幻聴を伴い時には死に至る神経毒が根に含まれる。


中世の錬金道士にとっては

ホムンクルス(人工的に製造される人間の子供)と

マンドラゴラは同じものとみなされていた、とも。


ここらあたりのことは

渋澤龍彦『黒魔術の手帖』、『エロスの解剖』の

マンドラゴラの項にじつに詳細に書かれている。

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