今日の兜太 @ 高崎兜太句会 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

$「月球儀」&「芭蕉座」                          俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ



初電車、初句会、初兜太!?

今年五月になって、

やっと行くことが出来ました。



高崎兜太句会、メンバー25名。

2ヶ月前に句を提出しているので、

どうしても季節からずれてしまって。

今回の兼題は「石・岩」。

これを2句、自由題を1句を出してあります。

選句は3句+問題句1句。


兜太師、今日は時間に登場。

さっそく句会へ。

披講、句の点数の集計から、

句の合評へ。


  あたたかや石と話しをすることも

この句、どうでしょう?

わたしはとった(選句すること)のですが、

ここで兜太、

「山本はこの句をとったのか?

どうしたんだ、おかしいんじゃないか(!?)」と詰問。

普段の選句の傾向とあまりに違うので、

このような発言に。


ちなみに今回の句稿で、もっとも好きだった句。

  弦月をなぞりて蝶はかたむけり   根岸暁子


わたしだけがとり、3人が問題句に。

兜太師も秀作に。

兜太評「昼と夜の別が付いたほうがいい。

<昼月>、<昼の月>にするとさらに幻想的になる」と。


昨日の句

  初蝶を過ぎ行くまでは石でいる     掌


めずらしく、9点も入り、今回の最高点句に。

「息を潜めてみている、

初蝶の<いのち>と石でいる作者の気持ち

とも読めるが、ふつうの句。

技が効きすぎている。作者自身のことか中途半端」

との兜太評で、佳作。


びしびしと小気味よく全句を講評。


ひさびさに兜太節を堪能。