北京春雷青猫の奪われし 掌
季(とき)は春
所は北京
おりしもの雷
天空に炸裂する光
その一閃にうかぶ映像(シュルエット)
あれは何
あれは
ふたたびのさらなる闇
深まりて
何処
天界へ
はた冥界へ
駈けぬける
まぼろしの
青き
猫
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この句、取り上げていただきました。
俳句を詩にするという試みは
この「青猫」が最初。
現代俳句協会の俳誌「現代俳句」に掲載。
(縦書き、かっこはルビ)
「現代俳句歳時記」学研 現代俳句協会編
「春雷」の例句として載っています。
金子兜太主宰の「海程」の
例会新人賞をこの句で。