『食といのち』辰巳芳子著 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

$「月球儀」&「芭蕉座」                          俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ-「食といのち」




いのちを養う「食」の深意を探る本。

語ることばのひとつひとつから、

あたたかく、うつくしい、

「食」の根源へとゆくような。


たとえば

「ものを食べるということは、

人間が人間らしくあるための

根源的な営みですから」


「いのちがしずまる方は、

水を欲しがりなさる」


「つくるということは、いのちを傾けてつくる、

故につくった人のいのちは、氷片(お茶・コンソメ)にお供して

しずま逝く方の細胞の隅々まで、ともに運ばれる。

『ひとつになれる』のである」


「ひとが亡くなってゆくときの

動的平衡というのが、中略

いのちが急に気をかえたような感じがするの。

人の目にはそこで崩壊してゆくように見えるかも

しれないのだけれども、

それは動的均衡として一番美しい状態、

一番いい形を目指しているのではないか・・・」



◆辰巳芳子 オフィシャルサイト
 http://www.tatsumiyoshiko.com/


◆本の紹介から

日本の風土に適した「食といのち」をめぐり、

各界の第一人者と考察を深める対談集。

いのちを養う四季の粥、スープのレシピ付き。



◆担当編集者から一言

母娘2代にわたって、日本の風土に根ざした「食」を探求してきた

料理研究家・辰巳芳子氏。

食の分野でも未曾有の危機となった震災後の日本において、

何を指針として「いのち」を養うべきか各界の第一人者と

語り合った対談集です。

 生物学者・福岡伸一氏、

 看護師・川嶋みどり氏、

 小児科医・細谷亮太氏、

 倫理学者・竹内修一氏が登場されます。