雪餅草 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。



$「月球儀」&「芭蕉座」                          俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ-雪餅草




たまには可愛らしい花を(笑)。

見た方はいらっしゃいます?






<雪餅草>です。

雪餅草(ユキモチソウ)はサトイモ科テンナンショウ属の多年草である。

日本固有種である。

本州の近畿地方と四国という限られた地域に分布し、林の中に生える。

有機質の多い土壌を好み、半日陰で育つ。

環境省のレッドリスト(2007)では、

「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に

登録されている。


草丈は15センチから30センチくらいである。

球茎から伸びた茎を偽茎という。

そこから葉の柄を2本出し、

楕円形の小葉3枚から5枚を鳥足状につける。


葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)のあるものとないものがある。

葉には白い斑の入る場合もある。

開花期は4月から5月である。


葉の間から肉穂花序(花軸が多肉化して花が

表面に密生したもの)を立て、

紫褐色の仏炎苞(棒状の花を包み込む苞を仏像の背景にある

炎形の飾りに見立てたもの)をつける。

仏炎苞の外側には白い縦の筋が入り、内側は黄白色である。

真ん中に白い棍棒のような形で先が丸くふくれた付属体がある。


和名の由来は、その白くふくれた部分が雪のように白く、

餅のように柔らかいことからきている。

仏炎苞とのコントラストが美しい。


花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)の

集合果である。


根茎にはサポニン類似成分を含み有毒である。


花言葉は「苦難の中での力」である。

属名の Arisaema はギリシャ語の「aris(植物名の1つ)+haima(血)」

からきている。

血のような斑点が葉にある植物といった意味合いになる。


              「花図鑑」より