能楽ワークショップ @ 群馬県民会館  | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。



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            「熊野」の装束


能「熊野」のための事前の

能楽ワークショップ。


第三回目「心のおもむくままに 謡い舞う」

講師は下平克宏さん。


まずは小謡(こうたい)から。

「ツヨ吟・強吟」の「高砂」を一節づつ、

謡い、2・3回やり、通して謡う。

ことば・哥のよこに書かれている「スラリ」や

記号の説明もある。


「弱吟(よわぎん)」は「熊野」から、

「四条五条の橋の上。~名に負う春の景色かな」まで。

京の道々を華やかに、と。


続いて能の面・装束の紹介。

面は女面の若いほうから、

若女(わかおんな)・深井(ふかい)・般若。

男面の中将(ちゅうじょう)を拝見する。


装束は今回の「熊野」のもの。

モデルに順に着けてゆく。

「能楽師は謡い舞うだけでなく、

装束を着けられないといけないんです」と

笑いをとりながら、着々とすすむ。


まず「胴着」で身体を補正し、襟を重ねる。

馬髪鬘(ばすかずら)、

馬の毛でてきており、艶やか。

執着(しゅうじゃく)ものの時のみ、

人毛の鬘になるとか(コワイ!?)、なるほど。


元結(もっとい)で髪を結う。


いよいよ唐織の装束へ。

「熊野」の「着流し」。

若い女性のみ「紅入(べにい)り」という

赤のはいったものになる。


装束を着けるがこれは紐だけで着付ける。


ここまでくるといかにも能の装束となる。


あとは「髪帯」という頭の飾りをつけ、

面をつける。


面は「面を頂く」といい、一礼して、

眼を自分の眼とあわせる。

面をつけるととても狭い範囲しか視野になり、

能を演ずるときは柱をめやすに動く、とか。


手に中啓(ちゅうけい)を持って、

装束完成。


足袋をはいて、動きへ。

構え、すり足、序破急へ。

「しおり」という泣く動作などなどを稽古する。


超初心者にはなかなか充実した

楽しい、ワークショップ。


http://www.hakusho-kai.net/welcome/programs/yuya.html