今日の兜太 @ 高崎兜太句会&忘年会 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

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毎月第3、木曜が高崎兜太句会。

今日の兼題は「島」二句と自由句。


さまざまな島からランゲルハンス島と内臓のことまで、

島の句稿はバラエティに富んでいる。


兜太先生、いつにまして顔はつやつや、

評も鋭い指摘が炸裂。

「う~ん、この句は凡だなあ」と言ったその直後の

手直しで一歩も二歩もぬきんでた句となる。

「わが恋に」とか「恋すてふ」など艶やかなことばが頻発。

「先生、若いなあ」とメンバー全員、感心しきり。


入選の句

・少年は島のかたちに灼けて去る

 (兜太 島の姿、少年のかたちがみえる。ロマンティック)

・秋草の軍艦島に誰もいない 
 
 (兜太 「誰もいない」との関係で「夏草」としたい)

・島中が武器の記憶や花カンナ(兜太 省略がきいている)

・子に渡す靴の片方黄せきせい(兜太 出会い、人生を感じる)

・蜜月の母とわたしは銀木犀 

 (兜太 イコールの「は」ではなく「の」としたい)



恒例の忘年会。

和やかな、盛り上がりで、

兜太先生の秩父音頭が飛び出す。

金子家は秩父音頭の家元(?)で、

以前のあった野卑で猥雑な歌詞や振りを

今のかたちにした。

海程の大会では先生の踊りも恒例となっている。


今日は前のバージョン、

きわめてレアもの(!?)。


などなど、最後に三本締めで決め、

来年を約して、解散。