「火刑台のジャンヌ・ダルク」 @NHKBS | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

$「月球儀」&「芭蕉座」                          俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ-小澤征爾



     小澤征爾


2012年のマツモトキネン音楽祭 

8月29日に上演された舞台の放映。


小澤征爾氏は総監督。

小澤氏のインタヴューもあって、
あたたかいお人柄がにじむ。



$「月球儀」&「芭蕉座」                          俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ-ジャンヌ・ダルク Ⅰ


    カーテンコール



このオネゲル作曲の「火刑台」は

この音楽祭では1993年に上演され、今回が2度目。

指揮を若手の山田和樹が振る。


$「月球儀」&「芭蕉座」                          俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ-ジャンヌ Ⅲ



       豚の裁判官がジャンヌを裁く場面




オペラというより劇的オラトリオ、

ジャンヌは俳優によって、演じられる。

今回はあのカラヤンのお嬢さん。

声質が少女でないなどの声もあったようだが、

回想がすすみ、ジャンヌをくっきりとドラマティックに。

語り手が物語すすめ、登場人物にもなる。

コメディーフランセーズのクリスチャン・ゴノンが

なんとも達者。


オーケストラを火刑台の火として、

四角に囲い、そこにひとびとが登場(おもに俗界か)。

別の張り出したステージがあり、

ジャンヌそして修道士ドミニクのいる

そこが火刑台となる。


$「月球儀」&「芭蕉座」                          俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ-ジャンヌ Ⅱ



合唱は舞台後方に3段に置かれる。

こどもの合唱がじつに素晴らしい。

よくオネゲルの、フランス語をうたい演じる。


なかなか上演されることのない、

「火刑台のジャンヌダルク」を観ることができた。



$「月球儀」&「芭蕉座」                          俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ-ジャンヌ Ⅳ





NHKのホームページより


オネゲル「火刑台上のジャンヌ・ダルク」 公演概要

今年は、1993年にSKF松本で上演された

A.オネゲルの「火刑台上のジャンヌ・ダルク」を、

新たなキャストと演出で上演します。


ジャンヌ・ダルクを演じるのはヘルベルト・フォン・カラヤンの娘で

女優のイザベル・カラヤン。

修道士ドミニク役と語り手は、1680年に設立されたフランスを代表する劇団

“コメディ・フランセーズ”のエリック・ジェノヴェーズと

クリスチャン・ゴノン。


演出はコメディ・フランセーズ等で演出を手掛けている、

フランスの若手演出家コム・ドゥ・ベルシーズ。


SKOを指揮するのは2010年のオーケストラコンサートで指揮をし、

SKF松本に鮮烈なデビューを飾った山田和樹です。

山田和樹は2010年以降も、国内外において目覚ましい活躍をしており、

今、世界で最も忙しい、そして今後が益々楽しみな若手指揮者の一人です。


小澤征爾は、今年は総監督の立場で、

この作品の昨年秋の制作会議から参加しており、

3月末に東京で行われた演出家コム・ドゥ・ベルシーズとの打ち合わせでは

「僕がこの作品でお客さんに伝えたいのは、

“何にも勝るのは愛だ、愛が一番強い”ってことなんだ」

と繰り返していました。


小澤総監督は恩師カラヤンの生前に、

この作品を上演することを約束していたそうです。

カラヤンの死後もその娘イザベルとこの企画について

ずっと話をしていたのが、この夏、ようやく実現できることになり、

今回の上演は小澤にとって、恩師カラヤンへの

オマージュの意味もあるようです。



  <出演>

ジャンヌ・ダルク:イザベル・カラヤン

修道士ドミニク:エリック・ジェノヴェーズ

語り:クリスチャン・ゴノン

ソプラノ独唱:シモーネ・オズボーン

ソプラノ独唱:藤谷佳奈枝

アルト独唱:ジュリー・ブリアンヌ

テノール独唱:トーマス・ブロンデル

バス独唱:ニコラ・テステ



合唱:SKF松本合唱団、栗友会合唱団、SKF松本児童合唱団

演奏:サイトウ・キネン・オーケストラ

指揮:山田和樹


演出:コム・ドゥ・ベルシーズ

アーティスティック・アドヴァイザー:ブロンシュ・ダルクール

装置:シゴレーヌ・ドゥ・シャシィ、森安淳

衣装:コロンブ・ロリオ-プレヴォ、田中晶子

照明:齋藤茂男



http://www.saito-kinen.com/j/program/opera/