東京国立博物館本館へ。
知ってはいるけれど、見たことのなかった
納涼図屏風(のうりょうずびょうぶ)・
久隅守景(くすみもりかげ)。
思っていたより大きく、
二曲一隻。
穏やかな一家の、
夕涼みが墨の濃淡で描かれる。
2曲1隻
紙本墨画淡彩
久隅守景筆(くすみもりかげひつ)
縦149.7 横166.2
江戸時代(17世紀)
国宝
ホームページより
左上の大きな白い満月が,
おぼろげにあたりの闇をも引き込んで,
夕顔棚の風景と柔らかい白黒の対比を醸し出すのが,
いかにも清新な趣である。
月,夕顔,男,女,子供,竹棒,屋根,壁と,
どれも異なる筆使いながら,一つに溶けあうように優しいのは,
あくまで夕闇を意識した淡墨を基調としているからだろう。
詩情豊かなこの画の主題は,
木下長嘯子の和歌らしい。
「夕顔のさける軒端の下涼み男はててれ(襦袢)女はふたの物(腰巻)」
9月2日まで。
トーハクは本館だけでも
あまりに見るものが多くて。
他に。
◆ 生誕150年 帝室博物館総長「森鴎外」
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1540
◆中国山水画の20世紀
ー中国美術館名品選ー
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1537
などなど。