五つのギリシャ民謡 Ⅳ 乳香をあつめる女たちの唄 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

                        訳 山本 掌 
<乳香をあつめるおんなたちの唄>  


なんてすてきなの

なんてうれしいの

とってもだいじなわたしの宝珠(たから)

たましいも、こころもふるえる

天使よりもずっと綺麗

だいすきなあのおかた

きらめく陽のひかりで

麗しい金髪の天使みたい

ああ、わたしたち

ただ、ただ、ためいき



静かな曲調、ゆるゆると流れるメロディー。

想う人への賛美といっていいほど、

仰ぎ見るようなまなざし。

たびたび「天使」という語があらわれて。


親しいあいだの二人称「tu」が

使われているいるのですが、

「きみ」、「おまえ」というより

「あなたさま」というように感じてしまう。




                   仏訳 カルヴォ・コレッジ

 <Chanson des cueilleuses de lentisques>

 O joie de mon âme,

 Joie de mon coeur,

 Trésor qui m'est si cher;

 Joie de l'âme et du coeur,

 Toi que j'aime ardemment,

 Tu es plus beau qu'un ange.

 O lorsque tu parais,

 Ange si doux

 Devant nos yeux,

 Comme un bel ange blond,

 Sous le clair soleil,

 Hélas! tous nos pauvres coeurs soupirent!