訳 山本 掌
<乳香をあつめるおんなたちの唄>
なんてすてきなの
なんてうれしいの
とってもだいじなわたしの宝珠(たから)
たましいも、こころもふるえる
天使よりもずっと綺麗
だいすきなあのおかた
きらめく陽のひかりで
麗しい金髪の天使みたい
ああ、わたしたち
ただ、ただ、ためいき
静かな曲調、ゆるゆると流れるメロディー。
想う人への賛美といっていいほど、
仰ぎ見るようなまなざし。
たびたび「天使」という語があらわれて。
親しいあいだの二人称「tu」が
使われているいるのですが、
「きみ」、「おまえ」というより
「あなたさま」というように感じてしまう。
仏訳 カルヴォ・コレッジ
<Chanson des cueilleuses de lentisques>
O joie de mon âme,
Joie de mon coeur,
Trésor qui m'est si cher;
Joie de l'âme et du coeur,
Toi que j'aime ardemment,
Tu es plus beau qu'un ange.
O lorsque tu parais,
Ange si doux
Devant nos yeux,
Comme un bel ange blond,
Sous le clair soleil,
Hélas! tous nos pauvres coeurs soupirent!