2011年3月11日、<アトノセカイ>へ。
◆詩集『眼の海』毎日新聞社刊
「BOOK」データベースより
あの日より始まった海・死・宇宙をつなぐ、
目くるめく原光景の巡覧。
伝えられた風景はすべて偽造。
これが地獄めぐりの美しき真景である。
稀代の詩的確信犯による言葉の繚乱と官能的狼籍…
驚倒の書き下ろし詩篇「フィズィマリウラ」を併録。
◆『瓦礫の中から言葉を わたしの<死者>へ』NHK出版
「BOOK」データベースより
3・11後 、ますますあらわになる言語の単純化・縮小・下からの統制。
「日本はどのように再生すべきか」…発せられた瞬間に腐り死んでいく
これらの言葉に抗して、
“死者”ひとりびとりの沈黙にとどけるべき言葉とはなにか。
表現の根拠となる故郷を根こそぎにされた作家が、
それでもなお、人間の極限を描ききった原民喜、石原吉郎、堀田善衛らの
言葉を手がかりに、自らの文学の根源を賭け問う渾身の書。