泉鏡花「海神別荘」をシネマ歌舞伎で観た。
ホームページ
「海底にある宮殿琅玕殿(ろうかんでん)の公子と、
地上の美女の恋を描いた物語。
幻想的な宮殿での幕開きに続いて、
黒潮騎士に囲まれた美女の輿入れへと、
美しい場面が絵巻物を広げるように展開します。
公子と美女が対面し、水底の世界の素晴らしさを語り聞かせる公子と、
俗世界への未練を残す美女との対話は名場面であり、
鏡花ならではの美しい台詞を楽しめます。
伴奏音楽にハープを用いて、
より幻想味を高めているところが坂東玉三郎演出の特色です」。
美術にあの天野喜孝をもちい、
玉三郎の美意識が衣装・照明にいたる
細部までのこだわりがゆきとどいている。
玉三郎の鏡花への思い入れがあつい。
【物語】はこちら
「琅玕殿(ろうかんでん)の公子のもとへ、地上の美女が、
公子に仕える女房や黒潮の騎士たちに伴われて、
輿入れのために向かっています。
公子は博士や沖の僧都(そうず)と語り合いながらこの様子を眺め、
その美しい姿に嘆息します。
宮殿に到着した美女に公子は優しい言葉をかけて、
美酒でもてなします。
美女はその幸福感を語りつつも地上への未練を訴え続ける為、
公子は不機嫌となり、
美女がもはや人間ではなくなったことを告げます。
美女は深く悲しみ、水底の世界を受け入れようとしません。
公子は次第に怒り、美女を斬ろうと剣を向けます…」
美女:坂東玉三郎
博士:市川門之助
女房:市川笑三郎
沖の僧都:市川猿弥
公子:市川海老蔵