オペラ「ナブッコ」 二期会公演 @東京文化会館 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

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<若かりしヴェルディの傑作に、
24歳の新星バッティストーニがタクトを執る!>

このようなジャックのオペラ公演。
初日に観劇。

長身のバッティストーニ、
オーケストラ・ピットから半身が見える!?
長い腕で振るタクトは明快で、エネルギッシュ。
序曲ではやくもブラボーがかかる。
こんなに指揮者に注目することもないかと。

このオペラ、ドラマはむろんあるが、
まさに声の饗宴。
なかでもアビガイッレの板波利加の
ソプラノ・ドラマティコの強い声、
低音から高音までじつによく鳴っている。

イズマエーレの松村英行も凛々しい。

特筆すべきは合唱。
第二のイタリア国歌ともいわれる
「行け我が想いよ、黄金の翼に乗って」はむろんのこと、
この曲の弱音の響きはとくに。


粗筋はこちら

「世界はエルサレムとバビロンの二つに王国が建ち、争いが絶えなかった。

バビロン王ナブッコはエルサレムの神殿を攻め落とし、
私が神だと宣言するが、神の怒りの落雷に打たれ、錯乱する。

一方、ナブッコには二人の娘がいた。
フェネーナとアビガイッレだ。

フェネーナはエルサレムに人質の身だが、
エルサレム王の甥イズマエーレと恋に落ち、神への忠誠を誓う。

アビガイッレは自らの権力欲の赴くまま、
狂気のナブッコを立退けてフェネーナとエルサレムの民の殲滅を企てる。

エルサレムの民はバビロンに捕らわれ、祖国に想いを馳せている。彼らは強制労働の後、アビガイッレにより処刑される運命だった。

しかし、ナブッコが覚醒する。
ナブッコは改心し、処刑を寸前のところで食い止める。
瀕死となったアビガイッレも最後はフェネーナに許しを乞い、
すべての人々が神を讃える…

オペラ(ドラマ・リリコ)全4部

台本:テミストークレ・ソレーラ
作曲:ジュゼッペ・ヴェルディ
会場: 東京文化会館 大ホール
公演日: 2012年2月 17日(金)18:30

二期会 ホームページ

「ナブッコ」出演者など

http://www.nikikai.net/lineup/nabucco2012/index.html