<若かりしヴェルディの傑作に、
24歳の新星バッティストーニがタクトを執る!>
このようなジャックのオペラ公演。
初日に観劇。
長身のバッティストーニ、
オーケストラ・ピットから半身が見える!?
長い腕で振るタクトは明快で、エネルギッシュ。
序曲ではやくもブラボーがかかる。
こんなに指揮者に注目することもないかと。
このオペラ、ドラマはむろんあるが、
まさに声の饗宴。
なかでもアビガイッレの板波利加の
ソプラノ・ドラマティコの強い声、
低音から高音までじつによく鳴っている。
イズマエーレの松村英行も凛々しい。
特筆すべきは合唱。
第二のイタリア国歌ともいわれる
「行け我が想いよ、黄金の翼に乗って」はむろんのこと、
この曲の弱音の響きはとくに。
粗筋はこちら
「世界はエルサレムとバビロンの二つに王国が建ち、争いが絶えなかった。
バビロン王ナブッコはエルサレムの神殿を攻め落とし、
私が神だと宣言するが、神の怒りの落雷に打たれ、錯乱する。
一方、ナブッコには二人の娘がいた。
フェネーナとアビガイッレだ。
フェネーナはエルサレムに人質の身だが、
エルサレム王の甥イズマエーレと恋に落ち、神への忠誠を誓う。
アビガイッレは自らの権力欲の赴くまま、
狂気のナブッコを立退けてフェネーナとエルサレムの民の殲滅を企てる。
エルサレムの民はバビロンに捕らわれ、祖国に想いを馳せている。彼らは強制労働の後、アビガイッレにより処刑される運命だった。
しかし、ナブッコが覚醒する。
ナブッコは改心し、処刑を寸前のところで食い止める。
瀕死となったアビガイッレも最後はフェネーナに許しを乞い、
すべての人々が神を讃える…
オペラ(ドラマ・リリコ)全4部
台本:テミストークレ・ソレーラ
作曲:ジュゼッペ・ヴェルディ
会場: 東京文化会館 大ホール
公演日: 2012年2月 17日(金)18:30
二期会 ホームページ
「ナブッコ」出演者など
http://www.nikikai.net/lineup/nabucco2012/index.html