

「月球儀」4号を刊行することができた。
「月球儀」とは俳句を支柱とした山本掌の個人誌。
この4号では萩原朔太郎撮影写真に句を書くという
素晴らしい体験をすることとなった。
萩原朔美氏の快諾を得ることができことに感謝。
朔太郎撮影の原版はすべて萩原朔太郎記念前橋文学館所蔵。
同館の学芸員小林教人氏のご協力によるもの。ありがとうございました。
特集は「声と言葉の身体」のありようを
俳人・田中亜美氏、オペラ歌手・渡辺健一氏、
歌舞伎に関して丹羽敬忠氏に書いていただいた。
師・金子兜太による俳句鑑賞。
そして<幻想画>という言葉を定着させた画家のおひとり
高松潤一郎氏の作品をご覧頂きたい。
「月球儀」初のカラーページ。
うたい語る「おくのほそ道」、この脚本を毎号載せているが、
上演するごとに手を入れている。
この活動により二〇一〇年に文化芸術奨励賞を受賞した。
聴いていただけることを願って。
上:「月球儀」表紙装画:司修 題字:伊豫田晃一
下:萩原朔太郎撮影写真 波止場