旅の本⑦

「プロジェクトX・魔の山大遭難 決死の救出劇」
現在お世話になっている「富山県警山岳警備隊」設立時の物語です。
いまの上司のお父さんが伝説の山岳ガイドとして登場しており、
また、先日寄っていかれた前警備隊長が新人隊員として描かれており、
「へぇ~!・・・はぁ~!」と唸りながら読んでました。
昨今の登山ブームの中、警備隊および県警へりの出動が前年より
増えています。私もここに2ヶ月ほどいますが、
自分の体力を過信して、疲労による高山病で警備隊に
運ばれてくる方が多く見られます。
この本の中で警備隊を指導する山岳ガイドの方が、
「事故と弁当は手前持ち」という言葉を言うのですが、
自分でも縦走していて足を滑らせたときなど、ふと思い出しますね。
一緒に卓球している若手隊員たちも時折登山道を救助者を背負って
駆け下りてくる時があるんですが、やはり強いなぁと感心しきりです。
「日本一のレスキュー」「落ちるなら富山側に落ちろ」という高い信頼性は
実績とともに日々の訓練にあります。
厳しい訓練に支えられた、彼ら警備隊魂を表す言葉があります。
「重くても重くない、つらくてもつらくない、恐くても恐くない」
