迷う日々
「私の長所は明るく元気なところです」と、一言で長所を言いなさいと言われると決まってコレを言っていた。確かに人といる時は会話を先導したり、周りを笑わせたりすることが多い。だけど一人の時はいろいろ悩みや不安があって、いつも何かを考えている。頭でっかちになっているなぁ、と自分を責めるときもあったが、今では真面目な性格の部分も自分にあるのだと認めている。ニンゲンていろんな感情をもっていていろんな一面を持っている。そういうもんだ。いろんなことを考えて感じる自分が全部自分なのだと、自分に言い聞かせて、バラバラになったトランプの山をトントンと机に何度かあてながら形を整えていくように自分の脳内の脳内のバラバラな感情をトントンと整理した。言い聞かせて、しまっている時点で、私の箱にきれいにしまったはずのトランプはちょっとのことですぐにバラバラになってしまうんだけど。何度も何度もかき集めてトントンとしていると、やっと少しその全容が見えてきた気もする。一度にすべての答えを出そうと、目の前の課題や先々の不安を解消しようともがいていたんだな、と思った。日常生活にメリハリをつけることや目標に向かって努力すること、ということにとんと疎くなっている。というかそれを探している途中なのかもしれない。何にもつなぎとめられない自分という沢山の感情を持ったニンゲンを一つの穴に押し込めようろして失敗していたのである。本当はそのまんま、ありのままのものがすべてで、それ以上でも以下でもなく、バラバラになってると思っていたトランプも、大切な一枚一枚のトランプが私という名の箱に収まっているだけなのである。自分の感情一つ一つ大切に。