起きたら11時。
式は13時から。
すぐスーツに着替え、
東海道新幹線に乗り込んだ。
明治が生んだ、ちんかす野郎、山野氏からメール。
「おまえメッセージ言うみたいだから、駅に着いたらタクシーで来い。」
式には30分遅刻。
誰かが祝いの言葉を言っており、
冷たい視線を浴びつつ入場。
すでにそのときには
山野氏のダダスベリの乾杯の音頭は終わっていた。
(中略)
式が終わり
外で集まる故和泉FCのメンバー。
結婚式特有のビール攻めにあい、
潰れかけの船塚。
彼が予約した、三島駅のビジネスホテルは
山野氏の一声で当日キャンセル。
明治が生んだ転勤族、村田氏は式に1時間遅刻。
その村田氏の買ったばかりのアイフォンを取り上げ、
私は熱海の旅館を検索。
番号を明治が生んだ、ビックマウス山野氏に教え、
熱海の格安旅館をゲットした。
結婚式終了後は
駅前の「はなの舞」に直行。
1時間ほど、懐かしい話を肴にお酒を飲んでいると、
私服に着替えた、
明治が生んだ高学歴整備士兼新郎、テコギ氏が登場。
結婚式で大分お酒を飲んだようで、
参加まもなく彼は変身した。
そうバイオレンスツトムに…。
携帯を船塚におもいっきり投げ付け、
トゥーキックで私のすねをおもいっきり蹴り、
とにかくバイオレンスだった。
潰れかけのツトム氏をタクシーに乗せ、
一路熱海の旅館へ。
村田氏がキャバクラに予約を取る。
彼いわく30分で
店から迎えが来るという。
山野氏が
「テコギ氏を覚醒させるぞ!」
(馬鹿なことを…こんな泥酔しきった邪鬼が起きるはずがなかろう…)
そう思いつつ、
山野氏の行動を観察していると、
備え付けの風呂に冷水を溜めていた。
(ま、まさかっ!)
そこに運び込まれるテコギ氏。
風呂にぶち込んだ刹那、
断末魔のような叫び声が…
風呂からダッシュで戻ってくる、ロベルト本郷、山野、村田、船塚、おまつ。
テコギ氏は覚醒した。
そんな彼を連れキャバクラに…
男7人に対し、付いた女性は3人。
嫌な思い出が蘇る。
しかし、故和泉FC恒例の懐かしコールメドレーが始まると、
場の空気は一変した。
誰かに飲ませるため、
誰かと協力するのが当たり前。
酒を零せば、始まるSOSOコール。
しかし、それはいつしかSOCCERに変幻し、
飲まされる、お松氏。
「そういえば、あんたはパジェロ乗ってたよね。」
そんな無茶ぶりで飲まされる、ロベルト本郷。
みなが相当量のお酒を飲んだ。
私もかなり飲み、
ふと目をやると、
船塚氏がなにやらメモを書いている。
(みんなが何杯飲んだか、数えてるんだな…)
そのメモ書きに目をやると、
バシが付く言葉が羅列されていた。
背筋が凍ったというのは
これが初めてかもしれない。
その流れでさらに飲まされ
私はずっとキャバクラ嬢の二の腕を揉んでいた。
その現場を目撃し、怒り狂う山野氏とテコギ氏。
またもや私をコールの波が襲う。
ついに私も限界。
トイレのドアにナチュラルゲロを吐きちらす始末。
懸命に掃除する私。
(中略)
そして旅館に戻り、
皆で温泉に浸かり、
ホッと皆が落ち着いた、その時!
彼は魔界に姿を消していた…
おしまい

