秋ですね
おいしいものがたくさんある季節ですよね
そんな時期にちょっと聞きたくないかもしれませんが
今日は、不妊とBMIの関係についてのお話です
BMIとは、はボディマス指数と呼ばれ、体重と身長から算出される肥満度を表す体格指数です。
計算方法は、
BMI = 体重kg ÷ (身長m)²
です。
以前から、BMIは妊孕能は関係があり、過体重や肥満は自然妊娠においては不妊症のリスク上昇と、
ART治療においては治療成績低下と、それぞれ、関連することが多くの観察研究で報告されています
また、BMIが18.5未満の低体重もART成績低下に関連すること、男性パートナーのBMI30以上の肥満も
精子の質やART成績の低下に関連するとの報告がなされています
しかし、最近は相反する結果が報告されることもあり。
たとえば、生活習慣の是正による体重減少はART成績の改善をもたらさないことが、2つの北欧の大規模研究で示されました
BMIと妊孕能は、相関関係は示されているものの因果関係については不明であったことから、
交絡因子を排除し、BMIと妊孕性の因果関係のみに着目した検討がされました。
その結果・・・
肥満女性(BMI30以上)では、遺伝的に予測されるBMIが1単位増加すると、不妊症リスクが18%増加すること、
BMIが20未満の低体重の女性においては、遺伝的に予測されるBMIが1単位増加すると、不妊症リスクが15%低下することが示されました。
また、肥満男性においては、遺伝的に予測されるBMIが1単位増加すると、不妊症リスクが26%増加することもわかりましたし、
BMIが20未満の男性においても遺伝的に予測されるBMIの低値は不妊症リスク増加に関連しているようです。
女性においても、男性においても、遺伝的に予測されるBMIが23から25が不妊症リスクが最も低いことがわかっています。
そして、検討総合結果から、女性・男性の両方においてBMIと不妊症の因果関係が示唆され、
妊孕性の最適範囲はBMIが20~25であるとしています
私もおいしいものが大好きで、ついつい食べ過ぎ、飲みすぎ
になりがちですが
BMI20~25は、決してモデル体型などではありません
無理ない範囲で、ご夫婦一緒に取り組んでみてください